2011年5月16日月曜日

<米国>年末商戦が好調 失業率高止まり、先行きは未知数

 【ワシントン斉藤信宏】米国の年末商戦(11月下旬?12月末)が好調だ。前年比4%増の売り上げを予想する調査もあり、米メディアでは個人消費の復調を期待する論調が増えてきた。背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加緩和政策の効果に伴う株価など資産価格の上昇がある。また米消費者の「買い控え疲れ」も消費を押し上げており、米景気回復
への期待が高まりつつある。だが、失業率が9?8%で高止まりを続けるなど米雇用情勢は依然として厳しく、住宅市場の回復も遅れている。米国経済が11年に向けて回復の軌道に乗るかは未知数なままだ。

 米調査会社ショッパートラックは今月中旬、年末商戦の小売売上高予測を先月の前年比3?2%増から4?0%増に上方修正。「販売促進効果で11月
の消費に勢いがあった」(同社アナリスト)と分析。全米小売業協会も3?3%増と高めの予想を公表。米商務省によると11月の小売売上高は前月比0?8%増の3787億600万ドルと5カ月連続プラスとなり、3年ぶりの高水準を記録した。

 今月中旬には、経済活動を占う上で重要とされる米運輸大手フェデックスの決算(10年9?11月期)で、売
上高が前年同期比12%の大幅増となった。同社のスミス最高経営責任者(CEO)は「輸送への底堅い需要が売り上げを押し上げた。年末商戦の行方にも手ごたえを感じている」と強気の見通しを表明した。

 好調な消費の背景にはFRBの追加緩和策がある。米株式市場のダウ工業株30種平均株価は、FRBの緩和観測に歩調を合わせる形で回復基調を FNO RMT
たどり、11月上旬にリーマン?ショック前の水準まで回復。金などの商品価格も上昇。資産価格の上昇が富裕層などの積極的な消費行動を招いていると見られる。

 だが、米国経済の懸念材料が消えたわけではない。特に雇用改善の遅れは深刻で、11月の米国の失業者数は1500万人超に達し、42%にあたる630万人が半年以上も無職の状態にある。 シャネル バッグ
住宅市場も販売件数や価格に下げ止まりの兆候はあるものの、住宅着工件数は06年の水準と比べて3分の1以下にとどまるなど底をはうような状態が続いている。

 FRBは住宅市場の回復を軌道に乗せるため、量的緩和などで金利抑制を図るが、足元の金利は上昇傾向にあるなど政策効果の限界も指摘されており、景気の先行き懸念の払拭(ふっしょく) ルイヴィトン コピー
に至っていない。

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引用元:arad rmt

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